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避妊・去勢手術

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避妊・去勢手術について

去勢手術とは

どんな手術?

全身麻酔下で両側の精巣(睾丸)を摘出します。
傷も大変小さく、10~14日程で抜糸した後は通常の生活に戻れます。去勢手術を受けた動物は繁殖能力がなくなります。

どんな効果/メリットがあるの?

生後6~8ヶ月の性成熟前に去勢手術を行えば、異性の動物や人間に対する性的な行動(マウンティング)や、縄張りを維持するための行動(マーキング)はほとんどの場合なくなります。

医学的には生殖器関連の病気(精巣腫瘍、前立腺肥大)、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫瘍などへの予防効果があります。
精巣が陰嚢の中に入っておらず、お腹の中に留まっている状態(潜在精巣)は正常な場合に比べ8倍腫瘍化する可能性が高いとされていますが、これも去勢手術によって未然に防ぐことができます。

繁殖できない環境での性衝動は動物にとってもフラストレーションやストレスの原因です。去勢によってこうした問題から解放され、人間とも家族としてよい関係を築いていけるでしょう。

料金表

27,500円~ ※体重によって変わります
16,500円

避妊手術とは

どんな手術?

全身麻酔下で両側の卵巣と子宮を摘出します。
傷も大変小さく、10~14日程で抜糸した後は通常の生活に戻れます。避妊手術を受けた動物は繁殖能力がなくなります。

どんな効果/メリットがあるの?

生後6~8ヶ月の性成熟前に避妊手術を行えば、異性の動物に対する性的な行動はほとんどの場合なくなります。
発情期特有の神経質な状態や鳴き声、発情に伴う出血などが避妊手術によりなくなることは家族として生活する上で大きなメリットです。
医学的には生殖器関連の病気(子宮蓄膿症、卵巣嚢腫、乳腺腫瘍など)を予防することができます。乳腺腫瘍の予防には手術の時期も重要です。初回の発情が来る前に済ますことが望ましく、遅くとも2回目の発情(おおよそ1.5歳)が来る前までに手術することで腫瘍への予防効果が期待できます。

料金表

38,500円~ ※体重によって変わります
27,500円 妊娠後期の場合は+5,500円

避妊去勢手術のデメリットは?

子供がとれなくなること、全身麻酔のリスク、術後太りやすくなることが挙げられます。
またメスではホルモンの影響により手術後に尿失禁がおこることがありますが、様々な方法で治療できます。
しかし、避妊去勢手術による医学的な効果はデメリットをはるかに上回ります。

手術の流れ

1

予約

2

術前検査

3

手術・入院

4

お迎え

手術内容について

当院での手術は、すべての手術で吸収糸(時間を経て溶けて体に吸収される糸)を使用しています。

これまでの避妊・去勢手術、一部の手術には医療用の絹糸が用いられることがありましたが、このところ一部の症例で絹糸使用による縫合糸反応性肉芽腫症候群という病気が見つかってきています。この病気を回避するには縫合糸を体に残さないこととされていますが、一部使用しなければならない箇所があります。

その対策として当院では、現在最も反応しにくいとされている縫合糸(前述の吸収糸)を使用して、絹糸を体の中に残さない手術を行っております。

当院の麻酔処置

当院では安全を第一に、
術前検査・麻酔・手術・疼痛管理(痛みの軽減)・退院までを計画しています。

手術料金には以下の内容が含まれています。

  • 静脈カテーテル設置(点滴用の注射針の留置料)
  • 麻酔(前投与薬→導入薬)
  • 気管チューブ設置
  • 手術中点滴
  • 手術中抗生物質投与
  • 吸入麻酔
  • 鎮痛剤投与
  • 手術中モニター管理
  • 手術料
  • 入院費
  • 退院時、抗生物質内服薬

◆原則、避妊・去勢手術後は1泊になります。
麻酔覚醒後、数時間で意識ははっきりとしてきますが、体の中ではまだ正常な筋肉活動ができていない子もいます。帰宅後に誤嚥してしまい、肺炎などを合併する症例もあるため、安全な状態になってから退院となります。

◆安全のため、手術前に血液検査を行います(別途税込金額で基本料金5,500円がかかります)。
手術日の1週間前に一度お越しください。

◆川崎市/川崎市獣医師会 双方の補助金制度に対応しております(※猫のみ)。

安全な麻酔処置に活躍している医療機器

生体複合モニター

生体複合モニター

心拍数、呼吸数、血液中酸素飽和度、呼気中二酸化炭素濃度、呼吸量、麻酔濃度、酸素濃度、血圧、体温などを測定します。各パラメーターの変化を確認、管理することで安全な麻酔を確保します。

麻酔器

麻酔器

麻酔ガスの量や酸素量の調整を行います。

人工呼吸器

人工呼吸器

麻酔中の呼吸機能の低下を補助します。完全な人工呼吸管理も可能です。

温風&体圧分散マット

温風&体圧分散マット

マットから温風が吹き出す装置です。体温低下は麻酔の効きが良くなり過剰投与になるため温風マットの使用により体温の低下を防ぎます。

電気メス

電気メス

出血させずに切開したり、出血を止めるために使用します。安全かつ手術時間の短縮に活躍します。

点滴ポンプ&シリンジポンプ

点滴ポンプ&シリンジポンプ

麻酔中の血液循環、血圧の確保のため必要に応じて昇圧剤などを投与することで麻酔の安全性を高めます。